Newbeeのアチスカが、プロダクトアドバイザー支援事業の目指す方向性、特に支援の「終わり方」について語ります。従来のサービスモデルとは異なる視点です。
森岡氏率いる刀のビジネスモデルを参考に、プロダクトマネジメント支援における「メソッドのインストール」の重要性を説きます。内製化を促すそのアプローチに注目です。
本記事では、プロフェッショナルサービスにおける「チャーン」が必ずしも悪ではなく、むしろ「ハッピーチャーン」こそが理想的な成果であるという視点を深掘りします。
POINT 01
プロフェッショナルサービスにおける「チャーン」の捉え方
サービスの種類によって、顧客の契約終了(チャーン)に対する評価は大きく異なります。
SaaS/戦略コンサル
- 継続的な契約維持が事業成長の鍵
- リカーリング収益モデルを重視
- 顧客との長期的な関係構築を目指す
- チャーンは事業の損失と捉えられる
プロフェッショナルサービス(NewbeeのPM支援)
- 顧客の自立・内製化支援がゴール
- メソッドのインストールと実践を重視
- 一定期間で支援を終える「卒業」を歓迎
- 「ハッピーチャーン」は成功の証
POINT 02
「ハッピーチャーン」がもたらす多角的な価値
顧客の自立を促す「ハッピーチャーン」は、一見すると売上減少に見えますが、実は提供者と顧客双方に大きなメリットをもたらします。
- 顧客の自立促進: 支援終了後も自社で課題解決できる能力が定着し、持続的な成長を可能にします。
- 提供者の経験アップデート: 新しい現場での挑戦機会が増え、多様な課題解決を通じて自身のメソッドが進化します。
- メソッドの再現性証明: 異なる環境での成功事例が増えることで、提供するメソッドの汎用性と有効性が強化されます。
- 新たな挑戦機会創出: 既存案件の卒業により、より多くの企業や異なる課題への支援が可能になります。
POINT 03
経験を切り売りしない「メソッドアップデート」のサイクル
自身の経験が単なる切り売りではなく、常に最新の状態にアップデートされるプロセスは、プロフェッショナルサービス提供者にとって不可欠です。
STEP 01
専門課題への集中支援
プロダクトディスカバリーやオペレーションズなど、特定の専門領域に特化して顧客を伴走支援します。
STEP 02
現場でのメソッド適用
自身の持つメソッドを顧客の具体的な現場課題に適用し、共に実践しながら成果を追求します。
STEP 03
メソッドの進化と深化
現場で得られた知見や課題を元に、既存のメソッドを常にブラッシュアップし、令和のモデルへとアップデートします。
STEP 04
新たな専門性の獲得
特定領域への集中とメソッドの進化を通じて、自身の専門性をさらに深め、新たな知見を獲得します。
POINT 04
「俗人化」と「標準化」の最適なバランス
プロフェッショナルサービスにおいて、「俗人化=悪」という固定観念に囚われず、ビジネスモデルや提供価値に応じた最適なアプローチを検討することが重要です。
高成果 ↑
← 俗人化
専門家による価値
特定の専門家(俗人)が、その深い知見と経験で高付加価値な成果を生み出す状態。
理想のスケール
高成果かつ標準化されたメソッドで、多くの顧客に高品質なサービスを提供できる状態。
非効率な停滞
俗人化が進み、かつ成果も低い状態。改善が急務であり、事業継続が困難になるリスクがあります。
品質低下のリスク
標準化を進めたものの、品質が低下し、期待される成果が得られない状態。
標準化 →
↓ 低成果
POINT 05
支援の究極目標は「自分が不要になること」
プロフェッショナルサービス提供者にとって、顧客が自立し、自身の支援が不要になる状態こそが、真の成功と言えます。
スクラムマスターのゴールが「そのチームで自分をクビにすること」と言われるように、プロフェッショナルサービスにおいても、自分が不要になるようなゴール設計をすることが重要です。
— Newbee アチスカ
TAKEAWAY
プロフェッショナルサービスにおいて、顧客が自立し卒業する「ハッピーチャーン」は、単なる売上減少ではなく、顧客の成功と提供者自身の継続的な成長を促す、真に価値ある関係性の証である。
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