プロダクト開発では、どうしても自分たちのやりたいことや主観に偏りがちです。しかし、成功には客観的な外部環境分析が不可欠です。
そこでNewbeeの八塚氏がプロダクトディスカバリーの現場で実践し、特に気に入っているメソッドが「PESTEL分析」です。
POINT 01
プロダクト開発の羅針盤「PESTEL分析」
「PESTEL分析」は、プロダクト開発における主観の偏りを排除し、外部環境を客観的に捉えるためのフレームワークです。これは、政治(Political)、経済(Economic)、社会(Social)、技術(Technological)のPEST分析に、法律(Legal)と環境(Environmental)の視点を加えた6つの要素で構成されます。
この分析は、事実を淡々と並べることで、主観が入りにくい客観的な視点を提供し、ディープリサーチの基盤として非常に有効です。
POINT 02
外部環境を多角的に捉える6つの視点
PESTEL分析は、以下の6つの頭文字からなる外部環境要因を客観的に分析します。
- P (Political/政治的要因): 法規制の改正、税制、政府の方針、補助金など、政治が市場に与える影響。
- E (Economic/経済的要因): 景気動向、金利、為替相場、市場成長率など、経済状況がビジネスに与える影響。
- S (Social/社会的要因): 人口動態、ライフスタイルの変化、世論、流行など、社会構造や文化の変化。
- T (Technological/技術的要因): 新技術の登場、技術革新、特許、DX進捗度など、技術の進化と影響。
- L (Legal/法的要因): 労働法、消費者保護法、業界固有の規制など、遵守すべき具体的な法的枠組み。
- E (Environmental/環境的要因): ESG、SDGs、気候変動、資源問題など、環境や倫理がビジネスに与える影響。
POINT 03
PESTEL分析がSWOT分析より優れる点
外部環境分析にはSWOT分析も一般的ですが、PESTEL分析は特に客観性において優位性があります。
PESTEL分析の強み
- 事実に基づき客観的に分析できる
- 主観が入りにくく、見落としが少ない
- ディープリサーチに適している
SWOT分析の課題
- 「脅威」など主観が入りやすい
- 自身の認識外の要因を見落とす可能性
- 業界内や国内に視野が限定されがち
POINT 04
PESTEL分析はプロダクト開発の土台
PESTEL分析は、ディープリサーチの基盤として、業界史や専門家の知見を組み合わせ、外部環境の全体像を把握するのに役立ちます。これにより、自分たちがどう思うか、ではなく世界がどう動いているかを冷静に眺める時間が生まれます。
しかし、これ単独で全てが完結するわけではありません。PESTEL分析で得た客観的な外部要因の知見を土台として、内部要因やビジネスモデルの検証など、他のフレームワークと組み合わせることで、より精度の高い仮説構築と検証が可能になります。
TAKEAWAY
PESTEL分析は、主観に陥りがちなプロダクト開発において、客観的な外部環境分析の土台を築き、精度の高い仮説構築と検証を可能にする不可欠な手法です。
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